学園だより

86号(令和3年6月公開)




地道な努力を

美萩野臨床医学専門学校 校長
深江 政美


 ナポリ湾を取り囲む南側の半島は、海に面して垂直に切り立った断崖が続いている。そこの鉄道の終点の町を訪れた。季節が良かったのか、いたる所に植えられたレモンの木が丸い実をつけていた。葉の濃い緑色と黄色い実のコントラストがあざやかに美しく続く通りを散策していると、高校時代に何度も口ずさんでいた、ある英詩がふと口を衝いて出てきた。目の前のレモンが詩の中のレモンの単語と反応して、たまたま思い出したのだと、その時は思っていた。後日、その詩はこの街が背景だったことが分かった。
 私の様な詩的感性のない者にも与えてくれたインパクトの大きさと、詩人のど偉さに改めて感嘆した。この記憶に感化されていたので、初めて訪れたこの街の表情にも何となく親しみを覚えたのだろうか。記憶の底に眠っていただけの詩が、作者が目にした同じ光景に接して、共感を味わったことで鮮やかによみがえったものと思われる。人は体験しないと理解できないことも多いと実感した。また、一度理解した事象は、何らかの形で頭の中に残るらしい。遠い昔の記憶でも、何かの切っ掛けで思い起こせるようだ。
 記憶の仕組みはどうなっているのだろうか。不思議なもので、他の人から教えられた事や他人の動作は、頭では簡単に理解できるのだが、実際に自分で行動に移すとなると、なかなか出来ない。授業中の説明が理解できたので、テストで高得点が取れると楽観していたのに、そうはいかなかったことが何度もあった。逆に、「昔取った杵柄」と言われている様に、長い間の空白があっても、確実に身に着けた事は、簡単に、昔の腕前を発揮出来ることが多い。記憶は私たちの行動を司るので、その記憶力を高める方法は多く語られている。やはり、実力を高めるには反復練習に尽きると思う。それも、学習した内容を何度も視聴覚にうったえて覚える入力重視の復習法より、脳から出力する方法、つまり問題を繰り返し何回も解く方が実力がつくらしい。ある攻略法が気にいっている。それは、間違った問題だけをやり直すのではなく、出来た問題も含めて一冊を最初から何度も繰り返す方法。出来た問題を再度クリアすることで、自信を持って不得手な問題に取り組めば、新たな解法を発見することもある。
 自信を持って地道に繰り返すことが力を伸ばす最良の方法と思える。つい、能率を先にあせりがちだが、記憶維持には要領の悪いと思われがちな方法が、最も効率的な実力アップに結びつくのかもしれない。
 夢に向かって、「必ず巨木たれ」と、更なるチャレンジを期待しています。






美萩野臨床医学専門学校に入学して。 1学年(48期生) 淺野 ひなた(国立宇部工業高専 出身)

 私が臨床検査技師を目指すようになったのは、中学生の頃に行われた職場体験でした。私自身実験をすることが好きだったので仕事内容にとても魅力を感じました。
 私が志望校としてこの美萩野臨床医学専門学校を選んだ理由は2つあります。1つ目は、3年という最短の期間で国家試験の受験資格を得られることです。2つ目はローテーション実習と言う少人数授業があり、先生との距離が近いことで質問しやすい環境にあることです。
 次に、この学校に入学して感じたことについて述べたいと思います。医療関係の学校は自由な時間が無く、大変なイメージでした。しかし入学して約2か月たった今、学校のカリキュラムのおかげか、自分の時間を確保しつつ勉学に励み、余裕のある生活が送れています。そして入学してまだ間もないのですが、先生方と話す機会が多く、すぐに打ち解けられたので、授業についての質問をしやすい環境だと思います。
 私が目指す臨床検査技師は、正確な知識を持った上で正しく冷静な判断ができ、チーム医療の一員として一人一人の患者さんと向き合える臨床検査技師です。そのためにこれから日々の勉強を欠かさず、頑張っていきたいです。



美萩野臨床医学専門学校に入学して 1学年(48期生) 安藤 将志(宮崎県立都城泉ヶ丘高校 出身)

病を抱える患者の治療は臨床検査によるデータ解析から始まる。元々、医療従事者として社会に大きく貢献するという目標があったが臨床検査技師という職にこれからの医療における大きな希望を持ちこの学校に入学した。この学校について一番印象に残っているのが先生方の人当たりの良さである。質問に行けばどの先生も親身になって私たちをバックアップして下さり、相談事をすれば丁寧なアドバイスを頂くことができる。さらに、国家試験でよく問われる内容、実際に仕事に就いてから扱う内容などをその都度明確に提示して下さることも大きな魅力である。昨今、COVID19の集団感染をはじめその他数種類の感染症も大々的に世に知られ、危険と背中合わせの生活を強いられている。このような脅威に対応するにあたり、臨床検査技師は様々な場合で大きな役割を果たす。また、それに伴いかなり大きな責任感も問われることとなる。三年間という短い時間で膨大な知識を蓄え、臨床検査技師へのプロセスを確立していくことは容易ではない。しかし、だからこそ自ら学んでいく姿勢をいつまでも大切にし、学習項目やスキルを徹底的に会得することで、この短い三年間を有意義に過ごしていこうと考えている。



美萩野臨床医学専門学校に入学して 1学年(48期生) 下田代 明日叶(福岡県立京都高校 出身)

 私は中学2年生の時に自身が受けた手術をきっかけに臨床検査技師という職業を知り、興味を持ちました。その後、高校生の時に参加した夢未来ワークで本校のブースを体験し、授業内容や臨床検査技師とはどのような仕事があるのかなどを教えていただきました。その時に私は更にこの職業に魅力を感じ、よりこの仕事に就きたいと思うようになりました。また、その時の先輩方もオープンスクールの時の先輩方もいきいきとして楽しそうに見えて、私もこの学校に通いたいと思い受験しました。
 本校に入学してから約2ヶ月が経ちましたが授業についていけないということもなく、2ヶ月以上一緒にいるような感覚にある友達にも恵まれ、充実した日々を過ごしています。私は学友会にも所属しており、先日2年生の先輩方と今月行われる1・2年生合同体育実習の種目決めを行いました。本校は勉学だけでなく体育大会や医専祭といった行事が行われるのも魅力の一つだと思います。
 臨床検査技師という職業は医師や看護師などとは違い、直接患者さんと関わる機会が少ないです。しかし、臨床検査技師が検査を行うことで患者さんの病気を詳しく知ることが出来たり、治療を行う手助けが出来たりなどします。私はそんな患者さんの目には見えない所で縁の下の力持ちとして活躍しているこの職業に憧れを持っています。また本校で沢山の知識を身につけ、将来医師や看護師、薬剤師などと連携を取り、一人の患者さんにベストな治療を行うチーム医療に貢献できる臨床検査技師になりたいと考えています。



美萩野臨床医学専門学校に入学して 1学年(48期生) 松島 亜斗夢(福岡県立八幡中央高校 出身)

私が臨床検査技師になりたいと思ったのは小学校2年生のときです。
私は幼い頃、ある日突然喘息を患いました。幼い頃の私にとってとても辛い経験でした。
病院によく通い、肺機能検査や血液検査などを行っていました。
検査をたくさんしていく中で、私は自分も色々な検査を行うことができる人になりたいと思うようになりました。
病気で苦しんでいる人だけでなく、病気になる前に早期発見をし、医療のサポートとすることができるようになりたいと思うようになりました。
1つ目は勉強です。
これから臨床検査技師になるためには国家試験に合格する必要があります。
そのためには学校内の勉強だけでなく、自宅学習を行い国家試験に向けて頑張っていこうと思います。
2つ目は人間関係です。
私たちは国家試験に合格し、臨床検査技師になるために学校に通っています。
だから、皆と切磋琢磨していき3年後全員で国家試験合格するために人間関係をとても良くしていきたいと思っています。

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